2023年度 第3回新家庭医療勉強会の開催報告

第3回新家庭医療勉強会が、8月24日に開催されました。今回は「仕事術・生涯学習のコツ」という、これまでとは少し毛色の違う題材について、大分三愛メディカルセンター 堤大輔先生からご講義を賜りました。

昨今需要の高まっているプライマリケア医は、診療する症状・疾患が多岐に渡るため、限られた時間の中で幅広い知識をインプットし、かつアウトプットする必要があります。その中で出会う頻度の少ない症状・疾患を診療する際に、都度調べものをしていては時間が足りません。そのための一例として、第2の脳としてのノートアプリを活用した勉強・仕事術を教えていただきました。また、診断・治療に使われるスコアリング・計算式や最新の医学情報をスムーズに入手できるアプリやHP、電子カルテ上のセットオーダーなど、実際に堤先生が診療に活用されているノウハウをたっぷりご教示いただきました。実際に行き当たりばったりの調べものをしながら日常診療に追われ、プライベートや勉強時間を失いがちだった私にとっては、すべて明日から実行したいと思わされる魅力的な内容でした。

ただし、上記はあくまでも一例で、勉強のしかたや診療方法は人それぞれに適したやり方があることも併せて教えていただきました。デバイスにあふれた時代で専攻医ができていることに感謝しつつ、今後も自分に合った勉強方法を模索していこうと思います。学ぶべきことの専攻医にとって、非常に有意義なレクチャーでした。末文ではありますが、堤大輔先生、貴重なご講義を賜りまして、ありがとうございました。

文責  筒井 勇貴