2022年12月22日に専攻医向けレクチャーが開催されました(堀之内泰雄先生)

2022年12月22日に、「プライマリ・ケアにおける整形外科」をテーマに藤谷 直明先生(よつばファミリークリニック院長、大分大学医学部総合診療・総合内科学講座)にご講義をいただきました。

プライマリ・ケア外来でもよく遭遇する整形外科疾患として、上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎の対応、頚椎症・頚椎ヘルニアの鑑別、腱板炎と腱板断裂の鑑別、腰椎圧迫骨折や腰椎ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症の対応、変形性膝関節症の対応を中心に学びました。

各疾患の基本的な知識から始まり、SLRテストやFNSテストなどの身体診察技法について実際に手技を行いながら改めて学ぶことができ、各疾患やその対応について整理することができました。例えばキシロカインテストを行うかなど、プライマリ・ケアの範囲でどこまで行うか、どこからは専門医へ紹介するかに関しても先生のご意見を伺うことができ、非常に参考になりました。

先生のご経験上、患者さんの中にはご高齢となり複数の医療機関を受診するのが負担になってきたため、整形的な相談も内科の定期外来のついでにする方も多く、プライマリ・ケア医が整形内科的な働きをすることも重要と学びました。今後、整形的な主訴をすぐに専門医へ紹介するのではなく、自分でできることはないか学習を続けていこうと思います。

末文になりますが、お忙しい中ご講義をいただきました藤谷先生、貴重なご講義をありがとうございました。

文責:堀之内 泰雄