第8回 Common diseases輪読会

1月12日にzoomにて第8回Common diseases輪読会を行いました。 

大分大学医学部附属病院総合診療科から山本 恭子先生をお招きして、第51章「月経困難症」、第52章「更年期障害」を扱いました。

 更年期障害は、婦人科疾患ながらにその症状の多彩さゆえに一般内科を初診することも多い疾患です。診断に際して、駆け出しの専攻医はついつい検査に頼ることも多いですが、スクリーニングスコアなどを用いた臨床診断が主であることを改めて学びなおしました。漢方の使い分けやHRT以降の目安についても、実臨床でのご経験がある指導医から教わることができました。

 一方月経困難症は初回から産婦人科に行くことが多く、専攻医側の症例経験が少なかったため、ディスカッション形式ではなく指導医への質疑応答形式で学習しました(事前検査や婦人科コンサルトの目安、ピルの使用に際しての注意点など)。

 今回参加した専攻医はすべて男性であり、女性特有の疾患の知識やデリケートな話題への介入方法について、改めて女性医師にお伺いできてよかったです。

次回は2月9日、第25章「機能性ディスペプシア」、第26章「ヘリコバクター・ピロリ感染症」を扱います。オブザーバーとして、大分大学医学部附属病院総合診療科から塩田 星児先生にご参加いただく予定です。より多くの専攻医の皆様のご参加を楽しみにしております。

<Common diseases輪読会>

●日時:毎月第2木曜日 18時30分~

●内容:Commom Diseases Up to date 南山堂

当日はよくわからなかったところ、印象に残ったところをピックアップし、

自分の経験と照らし合わせながらの振り返りを含めてディスカッションを行います。

文責  筒井 勇貴