令和5年度 第1回Common diseases輪読会を行いました

 2023年7月13日にzoomにて令和5年度 第1回Common diseases輪読会を行いました。 

大分大学医学部附属病院総合診療科 堀之内 登 先生をお招きして、第32章「糖尿病」、第33章「脂質異常症」を扱いました。

糖尿病の項では、合併症である糖尿病性網膜症は必ずチェックし定期的なフォローが必要であること、HbA1cの意味やグリコアルブミンとの使い分け、HbA1cの目標値をただ追っていくだけではなく、糖尿病患者の心情も確認しながら全人的に治療していくことが大事であることを学びました。また、第一選択薬としてメトホルミンが採用される理由やその使用についても深く学ぶことができました。

 一方、脂質異常症の項では、評価として吹田スコアを用いることが多いですが、スコアの有用性について改めて知ることができました。また、脂質異常症を指摘される患者は多いですが、未治療の患者も多くいます。そのような患者に対して、「行動変容」を通して、アプローチすることが大事であることをご指導くださいました。

 堀之内先生、この度はご指導くださり本当にありがとうございました。

 糖尿病や脂質異常症の患者は多く、既に治療されています。そのため、つい置き去りになってしまう疾患ですが、今回の勉強会で改めてこれらの疾患について学ぶことができ、大変勉強となりました。

 次回は8月10日、学習項目やお招きする先生はまだ決まっておりませんが、より多くの専攻医の皆様のご参加をお待ちしております。

<Common diseases輪読会>

●日時:毎月第2木曜日 18時30分~

●内容:Commom Diseases Up to date 南山堂

当日はよくわからなかったところ、印象に残ったところをピックアップし、自分の経験と照らし合わせながらの振り返りを含めてディスカッションを行います。

文責 末宗 基良