2022年6月23日に専攻医向けレクチャーが開催されました。

2022年6月23日に専攻医向けレクチャーが開催されました。

今回は、津久見中央病院 岩間 優先生から「地域包括ケア」についてご講義をいただきました。

初期研修は大学病院や地域中核病院等の急性期病院にて行うことが多いため、地域特有の問題や医療に対するニーズを知る機会が少なくその後地域に出て診療や活動を行う際に、苦慮することが多々あります。総合診療医は病院内にとどまらず地域に出て保健、福祉活動を行うことが求められます。

今回はそんな地域の特性を地域志向アプローチ、コミュニティ・アズ・パートナー(CAP)モデル、Social Determinants Of Health(SDH)などのモデルを通して地域医療の課題を明確にするアプローチ方法や、実際に病院からさまざまな地域に出て、高齢者サロンに参加しての地域の生の声や、地域医療に貢献するためのさまざまな工夫を紹介していただきました。

講義を聞いて、地域医療においては予防医療、急性期から慢性期まで、地域の特性やニーズに合わせて、さまざまな視点からの医療への考え方が求められると思いました。急性期病院では行わない、地域に飛び出し在宅医療に参加することや、中高生健康診断など全年齢を対象にした様々なアプローチは地域全体の健康推進に大きく貢献していると感じました。他にも離島診療支援ではドローンを使って人口30人程度の島に処方薬を届けるといった、最新技術を使って医療資源の乏しい地域医療を解決しようとする試み等、本当にたくさんの取り組みに驚きました。地域医療に少しでも貢献できるよう、地域の特性を学習し明日からの診療に活かしたいと感じました。

岩間先生、貴重なご講義ありがとうございました。

文責 後藤 亮(津久見中央病院)